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意外と知らない道路工事の内容とは?3つの工事の内容について解説

2023年01月24日

道路工事といった言葉はよく聞いたり、看板で見かけたりするかもしれません。
しかし、実際にどんな内容なのかどんな種類があるのか知らない方も多いでしょう。

今回は、意外と知らない道路工事の内容3つやそれぞれの流れをご紹介していきます。
道路工事のくわしい内容について知りたい方、道路工事に関わる仕事をしたい方必見です。

意外と知らない道路工事の内容とは?3つの工事の内容について解説

国や自治体が行う道路工事とは?

道路工事とは、国や自治体の道路管理者が行っている工事を指します。
道路工事には、主に以下の3つがあります。

● 新設工事
● 修繕工事
● 道路改善工事

道路工事と似たもので路上に関わる工事がありますが、道路で行われる工事全体を指すものです。
場合によっては「路上工事」と呼ぶ場合もあります。

路上工事の種類は以下の3つです。

● 道路工事
● 占用工事
● 承認工事

本記事でご紹介する道路工事は、路上工事の中の一つです。
それでは、占用工事や承認工事とは、それぞれどんなものなのか少しご紹介します。

道路占用許可を得る占用工事とは

占用工事は、水道や電気などを管理する業者が道路占用許可を得たうえで施工する工事です。
主に以下の3つの種類です。

● 新設工事:道路に水道や電気などの管や線などの新設
● 更新工事:古くなった管などの更新
● 供給工事:家を建てた際などに水道管などを家庭の敷地内へ引き込む供給

これらの工事を行う場合は、道路を管理している所から道路占用許可を得なければいけません。
国が管理している国道の場合は、国道事務所に占用許可申請します。
また、工事を行う際は道路占用許可以外に、道路使用許可の申請も必要です。

個人の都合での承認工事とは

承認工事は、個人的に道路管理者の承認を得たうえで行う工事です。
個人的に行い、費用は承認を得た人物が自費を支払う工事のため自費工事とも呼ばれています。

例としては、自宅への車の乗り入れをしやすくするために段差をなくしたり、ガードレールの撤去、街頭灯の移動をしたりする場合が多いです。
ただし、承認を得られたとしても、やってはいけない事項もあります。

例えば自宅駐車場と道路との段差を解消する際に、道路上に段差解消ブロックや乗り上げブロックを設置するのは禁止です。
道路は私有地ではないため、道路法違反です。仮にブロックなどを設置し、事故などが起きた場合は設置者が責任を問われます。

段差を解消したい場合は、ブロックを設置するのではなく、段差を削る切り下げ工事であれば違法にはなりません。

道路工事の内容やそれぞれの施工の流れ

それでは、道路工事の3つの種類をそれぞれのくわしい内容やそれぞれの違いについて説明していきます。

生活を豊かにするために必要な新設工事

新設工事とは、新しい道路を建設する際に行う工事です。
新設される道路には、高速自動車国道や一般国道、都道府県道、市町村道などさまざまです。
まだまた道路が不足している地域も存在しており、私たちの生活を豊かにする新設工事は必ず必要になります。

新設工事の主な施工の流れは以下の通りです。

1. 現場測量:設計図面と現地状況の照合
2. 路床工事:地盤の整地
3. 路盤工事:重機で締固める
4. 基礎工事:加熱したアスファルト混合物を敷き詰める
5. 表面工事:密度の高いアスファルト混合物で仕上げる

道路を新設する際には、基本設計を地元関係者に説明し関係者の了解を得たうえで現地測量などの調査をします。
調査したうえで設計図案を作成し、必要な場合は用地買収や家屋の移転が行われます。

破損した道路の修復などを行う修繕工事

老朽化した道路のメンテナンスや標識などの取り換え工事です。
維持工事といわれる場合もあります。

修繕工事の主な流れは以下の通りです。

1. 道路の路面や標識やガードレールなどの付属物の損傷や損傷する可能性がある部分の発見
2. 緊急性のある事象に対する応急措置と管理者等の関係各所への連絡
3. 損傷が発見された部分を復旧するための応急工事の実施
4. 応急的な道路維持工事・作業の監督や管理者への報告

修繕工事は、日々路面や付属物に損傷がないか確認する継続性や災害などがあった際の緊急時の対応力が重要です。
そのため、修繕工事を委託される会社は数年に渡り同じといった特徴があります。

使いやすくつくり替える道路改善工事

住民や道路を利用する方の利便性を向上させるために行われるのが道路改良工事です。
渋滞の解消や車道の拡幅、歩道の整備などを目的として行われる場合が多いです。
道路改善工事の主な施工の流れは以下の通りです。

1. 道路側溝の設置:未舗装道路の排水構造物の機能維持
2. 擁壁の設置:未舗装道路の土留め構造物の機能維持
3. 地下埋設物の移設および延長:ライフラインの機能維持
4. 道路舗装工事:新設工事同様

最近特に行われているのは、お子様や高齢者などでも安心して使用できるようにバリアフリー化です。
道路改善工事は地元住民からの要望書が提出されると検討が開始されます。

まとめ

今回は道路工事、3種類の内容や施工の流れなどをご紹介しました。
道路工事は、大きく分けて3種類に分かれています。
どの道路工事も、私たちが安全に過ごすためには欠かせない工事です。

最近は地震などの自然災害に備えて耐震化などの対策も進められています。
この記事をきっかけに、道路工事に少しでも興味を持ってもらえれば幸いです。

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