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RCCMとはどのような資格?活用メリットや学習方法について解説

2023年08月16日

土木建設に携わり、RCCMの資格を取得したほうがよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。
RCCMを取得すると、幅広い仕事に携われるようになるため、おすすめの資格です。
この記事では、RCCM資格の概要や活用する方法・メリットなどについて解説します。
RCCMを取得して活躍するための課題や具体的な勉強方法についても解説するので、受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

RCCMとはどのような資格?活用メリットや学習方法について解説

RCCMとは建設業界で活躍できる資格

RCCMとは、一般社団法人「建設コンサルタンツ協会」が実施している土木技術関連の民間資格です。

一般にはあまり知られていないものの、建設業界ではスタンダードになりつつあります。
資格を取得することで、管理技術者や照査技術者として活躍できるようになるでしょう。

資格試験は「港湾及び空港」「電力土木」など22の専門分野に分かれており、その中から一つの部門を選択して受験します。

なお合格したあとは、4年ごとに更新が必要です。

RCCMの資格を活用する方法

資格を活用する方法は、主に以下の2つがあります。

・建設コンサルタントとして働く
・建設業界でほかの職種に挑戦する

将来的なビジョンが実現できるほうを選ぶとよいでしょう。

建設コンサルタントとして働く

建設コンサルタントとは、建設・土木工事に関して専門的なアドバイスをしたり支援を行ったりする職種です。
主に以下の4つの業務を担当します。

・工事の企画・調査・設計
・施工計画・管理・検査
・工事の維持管理・改修・更新
・工事の評価・分析・提案

行政機関や民間企業といった発注者の依頼を受け、工事の全体像を設計するのが仕事です。環境への影響やコスト、工法などの調査を行います。

施工業者による工事が始まれば予定通り進んでいるか管理し、工事終了後は維持管理や必要に応じて評価や分析を行います。

建設業界でほかの職種に挑戦する

建設業界のさまざまな職種に挑戦もできるようになります。
例えば、以下のような職種に挑戦できるでしょう。

・ゼネコン・サブコンの施工管理者
・建設機械メーカーの技術者や営業
・土木関連の教育機関や研究機関の教員・研究員

資格取得の過程で培った知識は、工事を請け負うゼネコンやサブコン側の施工管理者としても大いに役立ちます。

同様に、資格取得の過程で得た知識やスキルは、建設機械メーカーの技術者として機械づくりにも活かせるでしょう。
営業として施工会社にソリューションを提案し、受注に結びつける際に活用することも可能です。

RCCMの資格を活用するメリット【パターン別】

RCCMの資格を取得すれば、仕事にさまざまな形で活かせます。
ここでは、業務でRCCMを活かすメリットを紹介します。

建設コンサルタントとしての4つのメリット

建設コンサルタントとしてRCCMの資格を活かすメリットには、主に以下の4つあります。

・さまざまな工事に関われる
・自分の専門技術を活かせる
・工事に関する最新の知識や技術を学べる
・社会貢献ややりがいを感じられる

建設コンサルタントは、発注を受けて建設・土木工事の企画段階から施工後の評価や分析まで一貫して関われる仕事です。
施工そのものはゼネコンが行いますが、建設コンサルタントは管理する必要があり、工事に関する最新の知識や技術が吸収できます。

自分の専門分野の技術や知識を活かせ、社会貢献も感じられ、非常にやりがいがある仕事ができるといえるでしょう。

ほかの業種に挑戦する3つのメリット

建設業界のほかの業種に挑戦するメリットは、主に以下の3つです。

・経験やスキルを活かせる
・興味や適性に合った職種にチャレンジできる
・キャリアの幅を広げられる

建設業界とひと口にいっても、設計者や技術開発者、施工管理を行う現場監督などさまざまな職種があります。
工事を受注する営業も重要な職種です。

RCCMを取得すれば建設会社からの評価が高くなり、自分の経験やスキルを活かせる仕事や興味がある職種に挑戦できるようになります。

将来のビジョンに合わせ、キャリアの幅を広げたり、専門性を極めたりできるでしょう。

RCCMを取得し活躍するための課題

RCCM資格を活かして活躍する際は、以下のような点に注意が必要です。

・常に最新の情報に対応する必要がある
・高い技術力や管理能力が求められる
・職務で負う責任やリスクが大きい傾向にある

建設業界では、工事に対する法規や規制がしばしば変わります。
技術の進歩も目覚ましいものがあります。
RCCMとして活躍するなら、常にアンテナを張り最新の情報を頭に入れて適切に対応する柔軟さが必要です。

建設工事は、予算が潤沢とはいえない中で進めなければならないケースも少なくありません。
また、施工期間が厳しかったり高い水準の品質が求められたりするケースも多いでしょう。
これらの状況をクリアするためには、高い技術力や管理能力が必要です。
トラブル対応や理不尽なクレーム処理に対応しなければならない場合もあり、大きなプレッシャーを感じるときもあるでしょう。

RCCMを取得するために必要な学習方法

試験に合格するためには、過去問を入手して何度も繰り返し解く方法が有効です。
過去問を解く過程で問題の傾向や解き方のコツが掴めます。

間違えたところはチェックをつけておき、テキストや参考書の該当箇所を理解できるまで読み込みましょう。
そのあと、もう1度問題を解き、理解度を確かめます。

問題1と問題3が記述式で出題されるため、文章を書く練習も必要です。
書いたものは、第三者に読んでおかしくないか確かめてもらいましょう。
できれば、RCCMの取得者に確かめてもらうのが理想的です。

日本建設情報総合センターが開催している受験対策講習会に参加するのもよいでしょう。

まとめ

RCCMは建設・土木業界で注目を集めつつある資格です。
取得すれば、建設工事の企画や成功計画の立案・管理・評価まで担当する建設コンサルタント会社の業務で活かせます。
また、ゼネコンやサブコンの施工管理者や建設機械メーカーの技術者など、建設業界のさまざまな業種・職種でも活かせるでしょう。

受験に際しては、過去問を繰り返し解き、記述式は実際に文章を書いて練習する勉強方法が有効です。
しっかり学び、合格を勝ち取りましょう。

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