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道路工事は何をするのか?道路工事の手順や方法と種類を詳しく解説

2023年01月21日

年末や年度末、街中で道路工事を見かけると気になるのが「どんな作業を行っているのか」ではないでしょうか?
運転中は確認ができなかったり、通行中だと立ち止まったりできません。
道路とは私たちの生活になくてはならないものです。

道路工事の種類や方法について詳しく説明していきます。
道路工事の作業方法を理解すると、これから街中を車で走る際の道路の見方が変わるかもしれません。

道路工事は何をするのか?道路工事の手順や方法と種類を詳しく解説

道路工事はなぜ行われるのか?

道路工事を見ていると、何も問題がない場所を常に工事しているように思えるかもしれません。
理由もなく行うケースはなく、既存の道路の維持管理、道路の地下に埋没している水道やガス管の老朽化にともなう入れ替え工事、もちろん道路の補修のために行われています。

ちなみに年度初めに予算が決められ、その後補修や新設箇所の見積もり等を行い、補修工事や新設工事が進めるため時間がかかるため年末・年度末に多いのです。

道路工事の種類

使用する材料などによって、道路工事の種類は異なります。
コンクリート舗装・特殊舗装・アスファルト舗装の3つに分かれているので、それぞれの種類による特徴について紹介します。

①コンクリート舗装

水とセメント・石を混ぜたコンクリートを使用します。
コンクリートは耐久性に優れており硬いので、高速道路や一般道路に使用されています。
耐熱性も高いため、夏の直射日光で温度上昇が少ないのもメリットであり、補修工事の頻度を減らせるのもポイントです。

アスファルトに比べ耐久性や環境にも優しいので、コンクリート舗装が増えています。

②特殊舗装

道路の目的に合わせた特殊な舗装を特殊舗装と呼びます。

塗装の種類は以下の通りです。

● カラー塗装
● 透水性塗装
● 凍結抑制塗装

特殊舗装を行うと、水や凍結した路面などでの走行性が向上します。
一方でコストが高くなってしまうため、注意が必要です。

③アスファルト舗装

アスファルトに砕石や砂などを使用する舗装工事方法です。
材料を加熱して、敷き伸ばしてからローラーを使用して転圧して仕上げます。
短期間の工期で済み、コストが安く、防水性・透水性を高める方法ができます。
耐熱性と耐久性が弱いので、定期的な補修工事が必要です。

道路工事の作業方法

どのような順序で作業が行われているのでしょうか?
一般的な道路工事の作業方法を詳しく解説します。

①施工計画書を作成

契約書と設計図通りの舗装を行うために施工計画書を作成します。
施工計画書は、安全で効率的、経済的な施工方法にするためには必要です。

②路床工の作業

路床は道路の基面となる部分です。
ブルドーザーなどで該当場所を均し、ローラーで転圧します。

③路盤工の作業

路盤工とは、モーターグレーダーを使用し、クラッシャランと粒度調整砕石を敷き、均していく作業です。
敷き終えたら、ロードローラーやタイヤローラーで転圧します。

④プライムコート作業

プライムコートは上層路盤の上にアスファルト乳剤を散布する作業です。
使用目的は路盤表面の強化、雨水の浸透防止です。

⑤基層工程

基層とはアスファルト舗設であり「敷き均し」「締固め」の2種類があります。

● 敷き均し…アスファルトフィニッシャーを使用し、アスファルト混合物を敷き均す作業
余盛量15~20%程度の厚さで敷き均す

● 締固め…敷き均し作業の終了後、ローラーを用いて「継ぎ目→初期転圧→二次転圧→仕上げ転圧」の順番で締固めをする

これらの違いをしっかり理解しておきましょう。

⑥タックコート

アスファルト舗設終了後、タックコートと呼ばれるアスファルト乳剤を散布します。
基層と表層の付着を改善するのが目的です。

⑦表層(保設)

基層工程と同じ手順で締固めの作業を行います。
仕上げ作業となるので、平坦な仕上がりになるように締固めを行う必要があります。
雨天時の作業の場合は、速やかに対応していきましょう。

道路工事の作業を行う際の注意点

道路工事は周囲に気をつけながらの作業が必要です。
いくつかの注意点を紹介します。

● 車や人通りの多い場所での作業になるので、周囲に気をつけて作業を行う
● 作業後はすぐに道路の開放が必要だがアスファルトが熱いので舗装面の荒れを引き起こしやすい
● 夏場の作業ではアスファルトの温度が下がらない
● 交通整理員を作業現場に配置する

道路工事を行う場合は注意して作業を行うようにしましょう。

まとめ

道路工事を行う場合の作業方法について紹介しました。
方法は、使用する材料によっても作業方法は異なりますが、使用する素材に合わせた道路工事を行うのが大切です。
作業方法を理解し、安全面の配慮を十分に行いながら道路工事を行ってください。

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